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軽くは扱えないものがあります

麻生副首相の発言に向けた私の怒りはいまも続いていますが
事態はこのまま収束を迎えそうですね。私にとっては理非曲直を正す機会を
日本国と日本国民が逃したということで実に残念なことです。

同種のことは全国民に影響力のある政治家には限りません。
社会に与える影響力では遥かに小さなものしかない漫画家についても
先日同じ印象を抱きました。しかも私が好きな、本当に好きな漫画家です。
その漫画家さんは映画にもなったドイツの実業家シンドラーの子供向け伝記漫画を描くため、
アウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所を取材訪問し、
その訪問記をご自分のホームページに載せているのですが
少なくとも私には、あのような大虐殺の場を描くにしては読むに耐えない
軽佻浮薄な文の羅列でした。

インターネットに文章を公表するという事は自分の意思を公に問うということだと思いますので
その名を挙げるべきかとも思います。ずっとためらいがありましたが
どちらかといえば元々好きではなく、そして今回の騒動ではっきり嫌いになった麻生氏を指弾して
その漫画家さんについては「好きだから」と擁護し見てみぬふりをするのは不公正でしょう。

その漫画家は朝日新聞出版・『世界の偉人』シリーズ第76号「オスカー・シンドラー」を描いた
遊行寺たまさんです。私がここで感想を何度か記した『+C sword and cornett』を描かれた方です。
おそらく多くの方は実際にホームページを見ても
「確かに軽い文章かもしれないけど、そこまでむきにならなくても・・・。単なるジョークじゃないか」
とその文章に接して思われるかもしれません。

「ビルケナウの、このどう見ても家畜小屋デスネ!みたいな収容棟は
戦争末期のお金のなさを思ってドキドキします。」
私にはこの一節は(ほかにもありますが)どうしても受け容れられなかった。

ユダヤ人でもない、ナチスに迫害された訳でもない戦後日本生まれの私。
かつてそのナチスと手を握った同盟国民の末裔の私ですが、
どうしても耐えられないものでした。そしてそんな文章を書く人がユダヤ人迫害、大虐殺について
子供向けの漫画を描いて、天下の朝日新聞出版がそれを売る、ということに。

明日は広島の原爆投下から68年目です。広島、長崎に関して類似の文章を書かれたら
私はたぶん逆上すると思います。

私も歴史に興味を持ち始めた頃から、自分自身にとって汚辱になるような
軽い、無知な言動を繰り返してきました。
藤井武の言葉を思います。

「僕が他人を審く言葉は僕自身を審くだろう。しかし、それでも、言わねばならない。」

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