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ある絵を観て 神を棄てられなかった絵師

近また疲労がたまっていることを上司が心配して下さり
今日一日臨時休暇を頂きました。

この一日を利用して職場の方から入場券を頂いた、
神戸市立博物館で3日まで開かれている展覧会
「南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎」を観てきました。

蒲生氏郷、或いは保科正之に献上されたと言われる
神聖ローマ皇帝ルドルフ2世やフランス王アンリ4世などの騎馬像を描いた
「泰西王侯騎馬図屏風」を中心にした「南蛮美術」を展示しています。

「南蛮美術」のおもな担い手は西欧人宣教師の開いた神学校で
西欧絵画の技術を教わった当時の日本人です。

「泰西王侯騎馬図屏風」の見事さは神戸市立博物館のHPを見て頂くとして
私がもっとも真剣に見入ったのは第3特別展示室のキリシタン殉教関連でした。

実際に用いられた踏絵や、聖職者、信徒らの殉教を描いた絵を前に
カトリックとプロテスタントという相違はあれ同じ基督教徒の一人として
ただ立ち尽くして人の命と心を蹂躙するむごたらしさを深い痛みと共に感じました。

カトリック作家遠藤周作はこの時代を主題とした作品を幾つも書いています。
『侍』の「ここからは、あの方がお供なされます・・・」という
切腹を前にした主人公への忠僕からの呼びかけを思い起こしました。

「あの方」とは言うまでもなくイエス・キリストその方です。

踏絵のほかに釘付けになったのが作者不詳の
「老師父図」。
説明では迫害の中棄教したとされる「信方」の絵らしいとのことでしたが
よく思い出せません。

とある老人が仏教の印を結んでいる絵なのですが
その顔はどう見ても「南蛮人」のもの。
説明ではこう言われていました。
「聖パウロを描いたものと思われます」と。

主イエス・キリストの十字架上の死に
万人の為の贖罪を見た使徒パウロの絵だったのです。

「そうだよなあ、一旦主の愛に触れた人は容易に信仰を棄てられないよなあ。
つらかっただろうなあ、苦しかっただろうなあ」と思うと、自ずと涙が溢れてきました。


この絵を観られただけでも良かったと思います。

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