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『坂の上の雲』203高地陥落の回を見て

祖国の栄光の陰にある余りにも大きな犠牲、
彼我の人々の死に粛然となった。
歴史書の上では知っていた事実。

嘗て映画『203高地』で見てその凄絶さに愕然となった光景。

日露戦争後、乃木大将は講演の際、壇上で
「予は諸君の子弟を殺したり」とだけ述べ
滂沱と涙を流して壇を降りたという。

将が人の痛みと苦しみを知っていたことはせめてもの慰めであろう。

「我何の顔ありてか父老に見えん」
明治天皇に殉じた乃木は、同時に亡き将兵のもとへも旅立ったのだと思う。
その乃木と親交があり、乃木の殉死を自殺を否とする基督者でありつつ
敢えて弁護したのは新渡戸稲造であった。
私も乃木を擁護する。カール・バルトの
「神は自殺をも赦し給う。だからこそ人は自殺してはならない」
という言葉に生涯従うことを決意しつつも。

またこの戦争に真っ向から否を唱えた内村鑑三を想う。
戦争の罪悪たることを生涯懸けて訴え続けた内村。
日露戦争の勝利が大韓帝国併合、その後の膨張政策に繋がっていった。
内村にとってそれは大日本帝国の堕落であった。

敗北は悲惨だが、勝利もまた破局への道となり得る。

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