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敢えて己を作る

私は歴史上の人物の伝記を好んで読むのですが、嘗て読了し、あらためて今読み返しているアンリ・トロワイヤ『大帝ピョートル』(中公文庫)に、ピョートル大帝の克己の努力が描かれており、思わず頷かされました。

「生来の臆病さ」に打ち克つべく、軍の演習では恰も自らが下士官であるかのように振る舞い、御座船が嵐に遭った時には、皆が恐怖で打ち震えている中舵を取って指揮を執る大帝。読み進んでいくと、歴史に残るその勇気や決断力は天性のものというよりは、皇帝が己の弱点を自覚して努めてそれを克服した結果であるのだと知らされます。

ピョートル大帝は英邁な君主でしたが、当時の価値観からしても決して慈愛に富む人物ではありません。詳しくは本書を読んでいただければ分かりますが、時として目を覆うばかりの残酷な命令を下し、実の子であるアレクセイ皇太子を始め皇族・貴族から農奴に至るまで数多の人々を死に至らせました。しかし、彼が近代ロシア帝国の基礎を作り、後世までその栄光が称えられるにはそれだけのものが本人にあったとも言えます。

我が国の乃木希典大将も、幼少の頃は仁弱といえるほどの弱々しい子供で、青年時代は酒色に溺れて遊蕩の限りを尽くしていたそうです。それがドイツ留学を期に全く別人かと思われるほどの謹厳な己を律する人物に生まれ変わりました。人はなろうと努力した姿になれるのだと知らされます。

少しでも過去に生きた人々から何かを学びたいと思います。

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